シイタケは平凡なきのこである。 知名度はおそらく100%。 全国のスーパーに必ず置いてあり、煮ても焼いても炒めても、生でも干しても冷凍でも(食べる時は火を通さないとダメよ。シイタケ皮膚炎になるからね)どんな料理にも合うオールマイティーさを誇る食菌の中の食菌。 日本人にとって、いわば普通of普通のザ・きのこである。 シイタケは特殊なきのこである。 まずこの見た目。 鱗片を載せた茶色の傘はまんじゅう型にして縁は内に巻き、フウセンタケ属でもないのに繊維質のツバ。 ささくれ立った、というよりフサフサと毛皮のような柄。 モエギタケとか結構似ているなあと思うけどあれ青いしな。 そして好き嫌いをはっきり分ける独特なレンチオニンの強い香り。 豊富なグアニル酸の旨味。こんなきのこ他に無いよ! シイタケの学名は「Lentinula edodes」だが、そもそもLentinula属のきのこが日本にはこのシイタケ