一月某日、パーティーへのお誘いが舞い込んで来た。募集要項は、独身者限定、男性10名、女性10名という、ずいぶんときな臭い案件なんだけど、行くべきかな…。 僕はまっさらな経歴、まったきシングルだから、もちろん、出席は可能なんだよ。 だが、ちょっと待ってほしい。 どこのオカメポンチが来るのかもハッキリしないパーティーに、4500円を払うのはリスクが高すぎやしないか。無論、僕のサイフには、50枚の紙幣が入れっぱなしになっているから、金銭面の不安はない。 さりとて、4500円をドブに捨てられるほど裕福でもない。居酒屋のパーティーだから、飲食代と割り切れば少しは気が紛れるけど、実質2000円程度しか飲み食いできないんだよ。 つまり、会費4500円のうち、50パーセントは「出会い」に支払っているんだ。 ならば、素直に4500円の食事をしたり、A5ランクの和牛を肴に一杯やったり、あるいはゲームを買って家
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