私(男です)は私の親が教育熱心で何でも出来るようになれ。甘えるな。という方針でした。そのため小さい頃…
むかし、ある国に、水晶のような水が一ぱいに光っている美しい湖がありまして、そのふちに一つの小さな村がありました。そこに住んでいる人たちは親切な人ばかりで、ほんとに楽しい村でした。 けれどもその湖の水が黒く濁(にご)って来ると、この村に何かしら悲しいことがあると云い伝えられておりました。 この村にルルとミミという可愛らしい兄妹(きょうだい)の孤児(みなしご)が居りました。 二人のお父さんはこの国でたった一人の上手な鐘造りで、お母さんが亡くなったあと、二人の子供を大切(だいじ)に大切に育てておりました。 ところが或る年のこと、この村のお寺の鐘にヒビが入りましたので、村の人達に頼まれて新しく造り上げますと、どうしたわけか音がちっとも出ません。お父さんはそれを恥かしがって、或る夜、二人の兄妹を残して湖へ身を投げてしまいました。 その時、この湖の水は一面に真黒く濁っていたのでした。そうして、ルルとミ
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