2015年7月1日のブックマーク (1件)

  • パンチガ

    2008/02/28 19:13:26最終更新2008/03/03 10:19:00サイズ15.58KBページ数1 私服で出かけるのは久しぶりだったから。 だから早苗は、 「ん、大丈夫かな」 下着のラインが浮いてないか確認していた。 後ろ手を使って服越しにブラやショーツの端々を引っ張り、凹凸が出ないか鏡と照らし合わせつつ見ていく。メイクよりもそういったことに時間が割かれており、微妙な年頃ではあった。 後の茶碗に注いだ緑茶を啜っていた神奈子は、かれこれ二十分近くも早苗の幾何学体操を眺めていた。 「ああ、うざったらしい。さっさと出かけたら?」 「いやあ、別に時間は決めてませんし」 「なら、どうやって待ち合わせするのさ」 「店に行けばどっちかどっちかが選んでるだろう、って」 これから早苗は、服を買い足しに行くことになっている。 別に一人だけで行っても構わないのだが、里にある店には不慣れである。

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