米軍、トランプ氏と一線 暴動鎮圧への動員で対立―「支持しない」と国防長官 2020年06月05日13時02分 トランプ米大統領とエスパー国防長官(大統領の後方中央)=1日、ワシントン(AFP時事) 【ワシントン時事】全米で人種差別への抗議デモの一部が暴徒化している事態の対応をめぐり、米政権内で亀裂が生じている。「暴動制圧」に連邦軍動員も辞さない姿勢を示すトランプ大統領に対し、エスパー国防長官は「支持しない」と明言。マティス前国防長官も軍を使って国民の権利を踏みにじる行為だと批判した。米軍内部でも自国民に銃口を向ける可能性に戸惑いが広がっている。 トランプ氏は「米国民を分断」 前国防長官が痛烈批判 「連邦軍動員は最後の手段だ」。エスパー氏は3日、騒乱対応に軍を動員することに反対した。トランプ氏はこれに先立つ1日、「州当局の対応が不十分なら、連邦軍を動員する」と宣言。さらに、州知事らとの電話会