タグ

ブックマーク / webronza.asahi.com (219)

  • 「偉くならない」教皇フランシスコの来日 - 中島岳志|論座アーカイブ

    「偉くならない」教皇フランシスコの来日 高いところから教えを説くのではなく、低いところへ低いところへと自ら身を置く原点 中島岳志 東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授 若松英輔(批評家) 山芳久(哲学者) 中島岳志(政治学者) 教皇フランシスコの来日はいかなる意味があるのか――。教皇の発言を的確に理解するには、その思想の根源にあるものを把握しなければならない。教皇の論理に迫り、来日の意義に迫る決定的鼎談。 アッシジのフランシスコと現教皇 中島岳志(東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授) カトリック教会の教皇フランシスコが、まもなく来日します。日のメディアの注目は、主に広島・長崎の被爆地で教皇が何を語るのかといったことに集まっているようですが、今日はもう少し幅広い視点から、そもそも教皇フランシスコとはどんな存在なのか、そしてこの来日が私たちにとってどんな意味を持つのか、カトリック

    「偉くならない」教皇フランシスコの来日 - 中島岳志|論座アーカイブ
  • 日米貿易協定は「4倍の負け越し」の不平等条約だ - 大日向 寛文|論座アーカイブ

    日米貿易協定は「4倍の負け越し」の不平等条約だ 安倍首相の「双方にとってウィンウィンとなる協定」を独自試算で否定する! 大日向 寛文 朝日新聞経済部記者 農水相「もっと自動車を取らせろ」 「もっと自動車の関税引き下げをとらせろ」 日米貿易交渉が佳境を迎えた8月、吉川貴盛農水相(当時)は、農水省の交渉担当者にげきを飛ばした。 トランプ大統領の公約通り米国が環太平洋経済連携協定(TPP)から離脱して、日に求めてきた二国間交渉。当初は農家に「TPPを上回る関税引き下げをのまされる」との懸念が広がったが、この頃までに、関税引き下げはおおむねTPPと同じかそれ以下にとどめる内容で固まっていた。 農水省からすれば「御の字」だ。にも関わらず、吉川氏が危機感をあらわにしたのには訳がある。 日にとって農業が「守り」の交渉ならば、「攻め」の交渉になるのが自動車関連。その自動車関連で、「TPP協定でも『取っ

    日米貿易協定は「4倍の負け越し」の不平等条約だ - 大日向 寛文|論座アーカイブ
  • 古い書物は「見た目」で語る - 有澤知世|論座アーカイブ

    巻いたり、折ったり、貼り合わせたり……古い書物にはいろいろな形、大きさ、デザインがあります。そんな装丁の違いや、さまざまな姿によって分かる、古典籍の性格についてお伝えします。 「巻物」から「袋綴」まで 木や竹に文字を記した木簡(もっかん)や竹簡(ちっかん)を除けば、東アジアの書物で最も早く登場したのは、巻物。私たちは「巻子(かんすぼん)」と呼んでいる。紙を継ぎ足せばどんどん長くでき、巻くだけだから、作るのに特別な道具や技術を必要としない。単純な形態だ。 巻子を見る時、通常は、全てを広げるのではなく、右手で見た箇所を巻き取りながら、左手で新しい箇所を開いてゆく。一度に肩幅くらいの長さしか開かないため、最後まで見るには時間がかかる。見たい箇所をパッと開くこともできないので、調べものには不便であり、巻き取りの手間があるため、読むのにある程度時間がかかる。 そこで登場したのが「折(おりほん)

    古い書物は「見た目」で語る - 有澤知世|論座アーカイブ
  • 乳袋、乳テントってなんだ? - 赤木智弘|論座アーカイブ

    実際に「乳袋」ができるブランドはあるか 日赤とのコラボキャンペーンで、新宿の献血センターなどに貼られていた「宇崎ちゃんは遊びたい!」のポスター。これに描かれていた、作品のヒロイン宇崎花の造形が「環境型セクハラではないか」「乳袋が性的に誇張されており卑猥である」などとTwitterで騒がれている。 こうしたアニメやマンガ(以下、二次元)のキャラの造形は今までも何度も問題になっているが、今回注目されたのは「乳袋」と言われる表現である。 「乳袋」とは、マンガで巨乳キャラクターを描く際に、巨乳の全裸女性のボディラインどおりに服が存在するかのように描く表現手法である。服を着ているのにもかかわらず、胸の形、特に胸の谷間や下乳のラインが、ビキニでも着ているかのようにハッキリと見えるのが特徴である。 問題になった宇崎ちゃんのポスターの絵も乳袋であると言える。当然、現実の服では、そのような状態はありえないか

    乳袋、乳テントってなんだ? - 赤木智弘|論座アーカイブ
  • 「桜を見る会」が日本政治に突きつけた本当の問題 - 米山隆一|論座アーカイブ

    「桜を見る会」が日政治に突きつけた当の問題 「国民が認めた」努力に報いる民主主義国家であり続けるかどうかが問われている 米山隆一 衆議院議員・弁護士・医学博士 「桜を見る会」をめぐり、政界がざわついています。招待者の選考基準のあいまいさ、予算の膨張が問題となるや、突如、中止が決定されましたが、今なお疑念が晴れたとはいえず、安倍晋三総理の後援会会員を対象とした「夕会」をはじめ、多くの問題が議論を呼んでいます。 すでに多くの論者によって論じられているところではありますが、「桜を見る会」の一体、何が問題なのか。①「桜を見る会」の前夜に行われた安倍晋三後援会の「夕会」、②「桜を見る会」自体の二つに分けて、私見を述べたいと思います。 前夜の「夕会」について総理の説明は まず安倍晋三後援会の「夕会」について論じます。 この「夕会」については「ホテル・ニューオータニで1人あたり会費5000

    「桜を見る会」が日本政治に突きつけた本当の問題 - 米山隆一|論座アーカイブ
    kaos2009
    kaos2009 2019/11/19
  • 福島原発処理水の海洋放出を決断する時だ - 細野豪志|論座アーカイブ

    福島原発処理水の海洋放出を決断する時だ 福島に寄り添い、差別とは断固として戦う 細野豪志 衆議院議員 東京電力福島第一原発に保管されている処理水を巡って議論が活発になっている。きっかけの一つは、各種の国際会議において韓国が処理水の危険性を喧伝したことにある。 処理水に関する責任の一端は、原発事故直後の責任者である私にもある。過去にも処理水については国内でも様々なデマが流布してきたが、疑いを持たせた責任は原発事故を防げなかった政府にもあると考えて、批判はしてこなかった。 しかし、国内のデマを放置してきたことが、韓国政治的かつ理不尽な主張につながっている面があり、もはや放置することはできない。 結論から言うと、私はトリチウムを含む処理水を海洋放出する以外の選択肢はないと考えている。 処理水については、事故直後より様々な方法が検討されてきたが、トリチウムを除去するには膨大な電力を要し、全ての処

    福島原発処理水の海洋放出を決断する時だ - 細野豪志|論座アーカイブ
  • 平和的デモは役立たないとあなた達が教えてくれた - 清義明|論座アーカイブ

    香港の「一般意志」【1】陳淑荘 合法的に組織化されたデモにも大きな力 香港の抗議運動は主に幅広い支持を集めている、既存の政治勢力を含めた民主派と、かたや全く組織化されていない若者たちの抵抗運動が両輪となって展開されている。 今回話を聞いたのは民間人権陣戦(以下、「民陣」)という民主派の連合組織で、そのデモの主催者となっている。この団体が主催した6月9日のデモには主催者発表で100万人、この翌週には200万人と言われる人たちを動員した。香港の人口は約740万人なので、香港市民の1/4が参加したことになる。(ただし、警察発表は約33万人、香港大学の社会学教授の葉兆輝は50~80万人と推計値を算出)。いずれにしても、香港史上稀にみる大規模なデモとなったことは間違いない。 その民陣は、人権問題をテーマにした組織横断型の集合体だ。49の様々な団体から成り、その立ち位置も幅広く、例えば前回のインタビュ

    平和的デモは役立たないとあなた達が教えてくれた - 清義明|論座アーカイブ
    kaos2009
    kaos2009 2019/11/16
    「黎氏も警察に対する批判は変わらない論調だ。それについて彼は「不平等」という言葉を使った。  「警察の暴力が法で守られているのは不平等です。」
  • 若者達の信念が香港人の心の境界線を乗り越えた - 清義明|論座アーカイブ

    香港の出口はどこにあるのか 激動の香港が終わりをみせない。 6月に発生した大規模なデモと暴動は5カ月以上も続き、かえって過激化の度合いを深めているようにも見える。 筆者が最初に香港に取材した6月にはプロテスター側のシンパは、このデモが非暴力であることを強調し、なかには過激な行為をする若者や香港の立法会(議会)に突入した一団を、「中国共産党がワザと騒乱を大きくするために雇ったヤクザだ」というような陰謀論も大真面目に語られていた。しかし実際は違った。 ネットでの匿名の議論と正体不明の指揮系統のもと、号令直下に機動隊にむかってプロテスターは突撃し、火炎瓶や、威力は小さいものの時限爆弾もどきのものまで現れている。そしてそれは今や白昼堂々と行われている。一般市民の大半がこの闘争を支持しているからだ。ルソーがいう「一般意志」が香港に吹き荒れている。 現在の香港では、民主的な政体であれば政権が交代したり

    若者達の信念が香港人の心の境界線を乗り越えた - 清義明|論座アーカイブ
    kaos2009
    kaos2009 2019/11/16
  • 私たちは150年アイデンティティを奪われてきた - 清義明|論座アーカイブ

    私たちは150年アイデンティティを奪われてきた 【3】チャイナ・レイバー・ネット編集委員 區龍宇氏 清義明 ルポライター 香港の「一般意志」【1】陳淑荘 香港の「一般意志」【2】黎恩灝 香港デモの中の香港民族主義と「土派」 これまで、議会の中の香港の民主派勢力と、市民活動という広い勢力から大規模デモを組織する立場からの意見を聞いてきた。最後に、少しここから離れた民主派のもうひとつの見方を紹介しよう。 區龍宇(おう・りゅうう)氏(63)は、香港の労働者運動に深く関わり、国際労働問題の活動家である。イギリス統治時の1970年代から香港の政治運動に関わり、当時から反中国共産党を標榜し、現在の中国とイギリスとの一国二制度にも独自のスタンスを貫いてきた、香港の民主政治運動の中では古老ともいえる人物だ。 今回、私が彼に聞いてみたかったのは、香港の過激化を増していく抗議運動に強い影を落とす「土派」と

    私たちは150年アイデンティティを奪われてきた - 清義明|論座アーカイブ
    kaos2009
    kaos2009 2019/11/16
    [區龍宇(おう・りゅうう)氏(63)は、香港の労働者運動に深く関わり、国際労働問題の活動家
  • 冷戦終結で共産主義が崩壊し古い資本主義が蘇った - 大野博人|論座アーカイブ

    冷戦終結で共産主義が崩壊し古い資主義が蘇った 冷戦終結30年、エマニュエル・トッド氏に聞く 大野博人 元新聞記者 30年前の1989年11月9日、ベルリンの壁が開放された。壁が象徴していたソ連・東欧の共産主義独裁体制も、その年崩壊へと向かい、戦後の世界を東西に二分してきた冷戦体制が終わった。世界はこれから民主主義と市場経済によって平和で豊かな時代に入る。多くの人はそう楽観していた。 しかし今、民主主義も市場経済も疑問符を突きつけられている。結局、それらはエリートや特権階級を利するだけで不平等を拡大するばかりの仕組みでしかなかったのではないかと。人々が抱く不満に左右のポピュリストがつけいる。30年前の期待はすっかり色あせてしまった。 フランスの人類学者・歴史学者、エマニュエル・トッド氏は、早くからソ連という体制の限界を指摘し、その解体を予測していた。慧眼の知識人は、20世紀の大きな節目から

    冷戦終結で共産主義が崩壊し古い資本主義が蘇った - 大野博人|論座アーカイブ
    kaos2009
    kaos2009 2019/11/08
    労組潰し
  • 木庭顕氏に聞く 古典の問題意識は読む側をも問う - 木庭顕|論座アーカイブ

    「西欧近代」の成立には、古代ギリシャ・ローマの「古典」を連綿と読み続ける作業が必要不可欠だった――。朝日新聞の7月8日付朝刊「文化の扉」に掲載された「西欧近代 古典が源流」(朝日新聞デジタル版は「(文化の扉)西欧近代、古典が源流 古代ギリシャ・ローマの分析、多様な学問生む」)は、イタリア出身の20世紀の歴史学者、アルナルド・モミッリャーノ(モミリアーノ)の研究をもとに、「歴史学の歴史」の大きな流れを紹介した。記事のベースになった、歴史学者でギリシャ・ローマ史が専門の木庭顕・東京大学名誉教授とのやりとりからは、古典のテクストと向き合う精緻な読解から、近代の様々な学問領域が生まれる過程が垣間見えてきた。(聞き手・文化くらし報道部 大内悟史) 木庭顕氏に聞く 古典と近代の「複雑な関係」 木庭顕氏に聞く 立体的な思想史を描き出す ――史料を取り扱う具体的な作業はどのように進んだのでしょうか。やはり

    木庭顕氏に聞く 古典の問題意識は読む側をも問う - 木庭顕|論座アーカイブ
  • 私はなぜ文化庁委員を辞めたのか【下】 - 野田邦弘|論座 - 朝日新聞社の言論サイト

    文化庁が「あいちトリエンナーレ」への補助金の全額不交付を決めたことを批判して、補助金の審査委員を辞任した鳥取大学特命教授の野田邦弘さんによる論考の2回目。経緯と問題点を整理し考えた前回に続き、愛知県やアーティストらが起こしたアクションや、社会の中での芸術と公的支援のあり方を考え、将来を展望する。 迅速に動いたアーティスト、市民、愛知県 「あいちトリエンナーレ2019」(8月1日~10月14日)では、その一部である「表現の不自由展・その後」(以下「不自由展」という)が、テロ予告ともとれる内容を含む多くの抗議のメール、電話、ファックスを受けて、8月4日から、一時中止を余儀なくされた。 愛知県は「あいちトリエンナーレのあり方検証委員会」を設置し、第1回会合を8月16日に開催した。 委員は 国立国際美術館館長・山梨俊夫(座長) 慶應義塾大学総合政策学部教授・上山信一(副座長) 美術館運営・管理研究

    私はなぜ文化庁委員を辞めたのか【下】 - 野田邦弘|論座 - 朝日新聞社の言論サイト
    kaos2009
    kaos2009 2019/10/28
  • 私はなぜ文化庁委員を辞めたのか【上】 - 野田邦弘|論座 - 朝日新聞社の言論サイト

    多くの市民、芸術関係者、研究者らが強く抗議している「あいちトリエンナーレ」への補助金不交付。この問題の質はなにか。文化庁のやり方を批判して、補助金の審査委員を辞任した鳥取大学特命教授の野田邦弘さんに、文化政策、地方自治、表現の自由など多様な観点から、2回にわたり、くわしく読み解いてもらった。事実を整理し、問題点を洗い出し、将来を見通す、「あいトリ補助金問題」について考えるための基礎となる論考。 補助金はどのように募集され、採択されたのか 「あいちトリエンナーレ2019」が10月14日に終了した。「表現の不自由展・その後」(以下「不自由展」という)の展示が中止された話題性も手伝い、入場者は65万人を超え、過去最高となった。 しかし、「不自由展」中止に至る問題点は十分明らかになっておらず、どこに問題があったかも結論が出ていない。文化庁は「不自由展」の一時中止を理由に、補助金の全額を不交付とし

    私はなぜ文化庁委員を辞めたのか【上】 - 野田邦弘|論座 - 朝日新聞社の言論サイト
    kaos2009
    kaos2009 2019/10/28
    私はなぜ文化庁委員を辞めたのか【下】 - 野田邦弘|論座  https://webronza.asahi.com/culture/articles/2019102400002.html
  • 公開文書が不開示! 外務省の噓を生んだ闇 - 藤田直央|論座 - 朝日新聞社の言論サイト

    「安全保障や外交に支障が出かねない」という理由で開示を拒んだ日米関係の文書は、すでに自ら公開している文書と同じ中身だった――。ウソをついたと言われても仕方がない外務省のずさんな情報公開への対応を2件、朝日新聞は10月にまとめて報じた。 この奇怪な不手際を生んだ外務省の闇を、筆者の私がどのように探り、日外交の足腰に危うさを覚えたか。新聞に書ききれなかった経緯と実態を報告する。(朝日新聞編集委員・藤田直央) 「外務省、公開済み内容を不開示に 沖縄返還文書など」(10月27日付朝日新聞朝刊1面に掲載) ※この記事の公開から2日後の10月29日、茂木敏充外相の定例記者会見で筆者はこの問題について質問しました。そのやり取りを末尾に追加しました。 「すでに公開ずみです」 きっかけは8月、日米関係史に詳しい信夫隆司・日大学教授からの指摘だった。 開示請求から2年4カ月も経ってやっと外務省が出してきた

    公開文書が不開示! 外務省の噓を生んだ闇 - 藤田直央|論座 - 朝日新聞社の言論サイト
  • 八ツ場ダムは本当に利根川の氾濫を防いだのか? - 嶋津暉之|論座 - 朝日新聞社の言論サイト

    利根川水系の八ツ場ダムは、来年3月完成の予定で10月1日から試験湛水が行われているが、今回の台風19号により、貯水量が一挙に増加した。八ツ場ダムの貯水量が急増したことで、「台風19号では利根川の堤防が決壊寸前になった。決壊による大惨事を防いだのは八ツ場ダムの洪水調節効果があったからだ」という話がネットで飛び交っている。10月6日の参議院予算委員会でも、赤羽一嘉国土交通大臣が試験湛水中の八ツ場ダムが下流の利根川での大きな氾濫を防ぐのに役立ったとの認識を示した。 しかし、それは当のことなのか。現時点で国交省が明らかにしているデータに基づいて検証することにする。 八ツ場ダムの洪水位低下効果は利根川中流部で17㎝程度 10月13日未明に避難勧告が出た埼玉県加須市付近の利根川中流部についてみる。 洪水で利根川中流部の水位は確かにかなり上昇したが、決壊寸前という危機的な状況ではなかった。加須市に近

    八ツ場ダムは本当に利根川の氾濫を防いだのか? - 嶋津暉之|論座 - 朝日新聞社の言論サイト
  • 森ゆうこ議員の質問漏洩問題から見える日本の劣化 - 米山隆一|論座 - 朝日新聞社の言論サイト

    に大きな被害をもたらした台風19号が関東平野に迫りつつあった10月11日金曜日の21時頃、連休明け15日の予算委員会での森ゆうこ参議院議員の質問に関する事前通告が遅いという、「官僚」を名乗る複数のアカウントからのツイッターに投稿が流れ、これに対して森議員が「所定の17時前の16時30分に提出済み」と反論し、それを産経新聞がツイッター投稿をそのままなぞる形で報道して議論を呼びました。 この騒動はその後、元財務官僚である高橋洋一氏が14日にインターネット番組「虎の門ニュース」で、「私も通告書を見た。役所の方から来たものだ」と発言。まだなされていない森議員の質問の詳細を語り、野党から「情報漏洩」との批判が上がると、「事前通告された質問は公務員が守秘義務を負う秘密には当たらない」「むしろ事前公表すべきもの」と主張し、更なる議論を呼びました。なお直近で高橋氏は、「実は見ていない。見てきたように語

    森ゆうこ議員の質問漏洩問題から見える日本の劣化 - 米山隆一|論座 - 朝日新聞社の言論サイト
    kaos2009
    kaos2009 2019/10/23
  • あいち芸術祭とNHKで起きた現代版「焚書」事件 - 徳山喜雄|論座アーカイブ

    あいちトリエンナーレが閉幕。主会場の愛知芸術文化センターでは、津田大介芸術監督(中央)らが拍手で閉幕を惜しんだ=2019年10月14日、名古屋市東区 ドイツの旧東ベルリンにあるフンボルト大学の前にアウギュスト・ベーベルと呼ばれる美しい石畳の広場がある。ここは、かつてナチス・ドイツが、反体制的で頽廃的だと判断した書物を焼きはらった「焚書」の地だ。 私は壁崩壊から10年がたった1999年にベルリンを訪れ、この広場に立った。石畳の1.2メートル四方が切り取られ、強化ガラスがはめ込まれていた。ガラスを覗いてみると、真っ白な地下室が広がり、四方の壁にはそれぞれ14段の棚が並んでいた。しかし、棚にはが一冊も並んでいなかった。 これはイスラエル人のミシャ・ウルマンによる「図書館」という作品だ。ドイツ統一後、ベルリン市が「二度と繰り返さないために」とメモリアル創設を決定し、コンペに招いた24人の美術家

    あいち芸術祭とNHKで起きた現代版「焚書」事件 - 徳山喜雄|論座アーカイブ
    kaos2009
    kaos2009 2019/10/22
  • 安倍首相と明仁上皇(上) - 佐藤章|論座アーカイブ

    安倍首相と明仁上皇(上) 明仁上皇の思いは、安倍政権にはなく、沖縄とともにあった 佐藤章 ジャーナリスト 元朝日新聞記者 五月書房新社編集委員会委員長 明仁上皇と安倍首相の軋み 右翼団体「一水会」が安倍首相に対して怒りを表明している。「一水会」の公式ツイッターからその言葉をまず引用しよう。 安倍総理が、4月30日の天皇陛下の退位礼正殿の儀で「天皇皇后両陛下には末永くお健やかであらせられます事を願って已みません・・あらせられます事を願って(已)いません」とやってしまった。これでは意味が逆。問題は、官邸HPから映像削除したこと。潔く字を間違えたこと認め不見識を謝罪せよ。 次のツイートでこう言葉を継いでいる。 安倍総理の国民を代表しての挨拶だが、確かに滑舌の問題もあろう。しかし、一世一代の大厳粛なお役目を努める立場である。間違いがあってはならない。来、自身が心情を込めた代表文を作成して準備万端

    安倍首相と明仁上皇(上) - 佐藤章|論座アーカイブ
    kaos2009
    kaos2009 2019/10/21
  • 安倍首相と明仁上皇(下) - 佐藤章|論座アーカイブ

    安倍首相と明仁上皇(下) 「国民統合の象徴」を問う上皇のメッセージを封印した安倍政権の有識者会議 佐藤章 ジャーナリスト 元朝日新聞記者 五月書房新社編集委員会委員長 明仁上皇と安倍晋三首相の間に走る深い溝、逆断層の構造を理解するには、憲法第1条に謳われた「日国民統合の象徴」の意味を実直に追究してきた明仁上皇の生涯と、その生涯の意味を破壊するにも等しい安倍首相の政治活動とを考え合わせてみることが必要だ。 「日国民統合の象徴」とは何か? 「日国民統合の象徴」として生きるとはどういう生き方なのだろうか? 内外ともに破壊し尽くし、破壊し尽くされた戦争の惨禍の後、日国民はどのような構想の下に統合されていくのだろうか? そして、その国民統合の「象徴」として生きていくということは? 皇太子、そして天皇として自分ただ一人に突きつけられたこれらの問いに生涯を捧げた明仁上皇の孤独な旅は、様々な意味で

    安倍首相と明仁上皇(下) - 佐藤章|論座アーカイブ
    kaos2009
    kaos2009 2019/10/21
  • 戦後文教行政の「最後の一線」が決壊する - 石原俊|論座アーカイブ

    戦後文教行政の「最後の一線」が決壊する 不正と弱体化の果て、文部科学省の機能不全 石原俊 明治学院大学教授 文教行政の原則を破壊する文科省――「あいトリ」補助金不交付問題の核心 9月26日、文部科学省の外局である文化庁は、国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」(津田大介・芸術監督)の一環として開催された企画展「表現の不自由展・その後」が、激しい脅迫行為によってわずか3日間で中止に追い込まれたことを理由に、「文化資源活用推進事業」の枠で「あいトリ」へ支給される予定であった約7830万円の補助金を、全額不交付にすると決定した。 文化庁は不交付決定の理由を、事業者である愛知県が、「来場者を含め展示会場の安全や事業の円滑な運営を脅かすような重大な事実を認識していたにもかかわらず、それらの事実を申告することなく採択通知を受領した」ことなどとしている。 さらに10月に入って、この不交付決定が、「あ

    戦後文教行政の「最後の一線」が決壊する - 石原俊|論座アーカイブ
    kaos2009
    kaos2009 2019/10/19