一般論として。 まず、本来容易に結論を出せないが特に結論を急ぐ必要はなくむしろ誤った情報が流れることの方がよっぽど危険なので慎重に議論を進めるべき問題があるとする。これについて“ある人”が、根拠の薄い思い付きで見る人が見ればデタラメとすぐに分かるが、詳しくない人達には素晴らしく魅力的で刺激的で飛び付きやすい“結論”を出す。 当然これにはすぐに批判が加えられることになるわけだが、“ある人”は言う。「建設的な議論をしろ」「単なる批判は不毛だ」「批判をするなら代案を出せ」(“ある人”が文筆業である場合には「単著を出せ」が加わることもある)と。しかしこれは、“ある人”のようにいい加減なやり方ならともかく、そもそも本来は誠実に取り組んだ場合「容易に結論を出せない」複雑な問題なのだ。これらの言葉はほとんど「わたしを否定する人間は黙っていろ」という意味に等しい。 “ある人”の言葉を真に受けた人間がじっく
![最近の“建設的” - 高度に発達した気遣いは、気違いと区別がつかない](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/aabe23e48d353354554cff7b39ceb878c7de41de/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fimages-fe.ssl-images-amazon.com%2Fimages%2FI%2F51tqj1gY0ZL._SL160_.jpg)