福島原発事故で、現場にとどまり事故対応に奮闘した人々を描いた映画『Fukushima50』が、6日に公開されます。憲政記念館で試写会が開かれたので、一足早く見てきました。 よくできた映画だ、と思いました。原発事故のすさまじさや、危険な現場で作業に当たった人たちの勇気と心情がよく表れていました。当時の総理として、吉田昌郎所長をはじめ現場の皆さんには、今でも尊敬と感謝の気持ちでいっぱいです。現場が最後まで頑張ってくれなければ、事故はさらに拡大し、日本が壊滅している可能性があったからです。 同時にそうした「英雄」がいなければ、日本を壊滅させかねない原発それ自体が、やはり人間の制御できないものだと改めて痛感しました。地震と津波は「天災」ですが、原発事故は梅原猛さんの言葉を借りれば「文明災」なのです。 映画では総理が「怒鳴る」場面があります。たしかにあの時、私もずいぶん大声を出した記憶があります。吉