パラリンピックが閉会した。 コロナ禍での開催については、置いておく。私は開催すべきでなかったと思うが、それについては、またの機会に。 今日は、コロナ禍でなくとも、パラリンピックが、障がい当事者家族にちょっと厄介な問題を連れてくるという話をしたい。 私の母は、86歳で一人暮らしをしている。次郎が27年前に生まれたことで、初めて障がい児のおばあちゃんになってしまった。そう、なってしまったのだ。なんの準備もなく、なんの覚悟もなく。 だから、次郎の障がいがはっきりしてくるに従って、顔を見れば、「今の医学で、なんとかならないのか?」と言い、「なんとか、しゃべれるようにだけでもならないのか?」と言い、しまいには「どうして、こうなって(知的障がい児)しまったのか?」と嘆くのだった。 その度に、母である私は、「次郎は次郎なりの発達をしているのだから、これでいいのよ」と言い、「障がいがあることの何がいけない
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