一行は芝の神明宮に向かいますヾ(๑╹◡╹)ノ" ※この記事では国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜改変して使用しています。 金草鞋. 1編 - 国立国会図書館デジタルコレクション 【原文】 芝神明宮《しばしんめいぐう》 日本橋通り真つ直ぐに、京橋を渡り、尾張丁の布袋屋・亀屋を見て肝を潰し、新橋を過ぎて芝の神明へ到りけるに、折節、湯立ての大釜、神前にありければ、 狂 あの釜《かま》で 飯サ 炊きやるか 出来秋《できあき》の 神明[「神明」と「新米」を掛けたか]ならバ 旨くあんべい 「『これから増上寺様へハどふ行きます』と聞いたら『突き当りて右《ミぎり》の方へ行け]とあそこで人《ふと》が言ひ申したから、向かふから来る人《ふと》へそつとぶつかつて聞ゝますべい。 我意《がい》に酷く突き当たつたら、布袋腹《ほてばら》のう突つ立つだんべい」 「成程《あるほど》、お江戸は良《ゑ》い女の在る所《