物事は対極の2面性をはらむという。ならば明るいほうを捉えたいものだ。 幼稚園に通う子ども達の作品展を見に出掛けた。昨年に続き2度目である。上手に描こうとか大人ウケを狙うといった邪念がまだない、2~5歳の子ども達の絵や工作がずらり数百点。 まず保育士さんや指導者が子どもに自由に作品を作らせる。完成後に「これはなあに?」と尋ねる。その時の子どもの答えがタイトルとして書かれる。これが曲者というか、面白いのだ。タイトルと作品がすぐになるほどと納得できる作品は半数以下なのだ。もちろんクジラやワニ、キリンなどそのものズバリな写実派もあるが。 例えば… 画用紙がピンク一色に塗られた作品のタイトルは『ママとプール行った』。 プール? なぜこれがプール?? その子が遊びに行ったプールにはピンク色の何か印象に残る遊具か看板でもあったのか。幾つもの作品を見る中で、どうやら子どもは楽しい気持ちを赤やピンクで表し、