DFB主任指導者育成教官インタビュー ドイツサッカー連盟(DFB)が2000年代の育成改革によって低迷していたドイツサッカーを復活させたのは有名な話だが、同時に選手たちを指導する監督の育成にも力を注いできた。その結果登場したのがトゥヘルやナーゲルスマンなど新世代の監督たちだ。彼らに共通するのは現役時代は無名選手で、純粋に監督としての勉強を突き詰めてきた叩き上げであること。DFB主任指導者育成教官フランク・ボルムートに、ブンデスリーガで多くの若手理論派が台頭している理由を教えてもらおう。聞き手はDFB公認A級ライセンスを持つ中野吉之伴氏だ。 一昔前、ブンデスリーガ監督の人選に驚きはなかった。どこかのクラブで監督が解任・辞任となった時に挙がる名前はいつも似たり寄ったり。たまに新しい人物がその輪の中に入ってくるにしても、元ドイツ代表や長年そのクラブでプレーを続けたレジェンドが重用される時代が続き