日本の経済評論家である大前研一は、「過去2000年間の歴史を振り返ると、日本の国力はほぼ中国の10%程度であり、25年後には日本のGDPは中国の10%前後になる。これが逆転していたのは明治維新後の140年間ほどでしかない。つまり、歴史的観点から言うならば、この日中間の関係は普通の状態であり、決して悲観する必要などない。この"10%"という関係は、まさにアメリカとカナダ、ドイツとスイス、デンマークのような関係である。カナダ、スイス、デンマークは決して大国に対して媚びているわけでもなく、誇りを持ちながら隣接する大国との関係を築いている。日本も将来的には中国とこうした関係を築く必要があり、それが今後の国家戦略となってくるだろう。一方で、日本企業は精力的に中国に働きかけ、この巨大市場における地位を求める。これこそが正しい今後の戦略になるはずだ。世界情勢を鑑みれば、日本の生存の道はこれ以外にない。世