ANAホールディングスは8日、2021年度入社に向けたグループの採用活動を一時中断すると発表した。新型コロナウイルスの感染拡大による旅客需要の急減で、事業計画の策定が難しくなっているため。再開時期は、今後の状況を見極めて検討する。 21年度の採用では今年3月以降、地上職や客室乗務員などを含めANAグループ37社で計3200人程度を募集していた。面接などを今後予定していたという。 3200人のうち既に内定を出している専門学校生ら約600人の採用取り消しはしない。パイロットは「航空事業の根幹」として採用活動を続ける。ANAホールディングス幹部は4月の決算記者会見で「新卒採用の抑制は検討せざるを得ない」と述べていた。