世界最大の通信装備企業、中国のファーウェイ(華為)が日本に工場を建設して生産する。中国企業が日本に工場を建設するのは初めてだ。日本の進んだ技術と人材を活用することで、第5世代(5G)モノのインターネット(IoT)など新技術を開発し、未来に対応するということだ。 日本経済新聞は29日、ファーウェイが今年、千葉県に大型通信装備工場を建設して生産に入ると報じた。ファーウェイは生産工場だけでなく通信装備を研究・開発(R&D)する研究所も東京に設立するため準備作業に入った。 ファーウェイは千葉県船橋市にある工場跡地をDMG森精機から買収した。ファーウェイはこの敷地に50億円を投入し、ルーターなどネットワーク装備を量産する計画だ。LAN(近距離通信網)とLAN、LANとWAN(広域通信網)をつなぐネットワーク装備のルーターは情報技術(IT)製品に必須の中間財。ファーウェイはここで生産された製品をソフト