⽂字の不思議 私は⼈の顔を覚えるのが苦⼿です。⼦供の頃からクラスメイトの名前と顔が⼀致するまでに時間がかかりました。⼤⼈になった今でも変わりません。初対⾯の編集者とたっぷり2時間の打ち合わせをして、帰りの電⾞の中ではすでにどんな顔だったか思い出せなくなっている……なんてことが珍しくない。そして2回⽬の打ち合わせのときに「そういえばこんな顔だったかなあ?」と思い出すわけです。 私のこの⽋点は、私が作家であることと関係があるかもしれません。 というのも、脳の読み書き能⼒と顔認識の能⼒にはトレードオフの関係があるらしいからです[1]。もちろん私は三島由紀夫のような美⽂家・名⽂家ではありません。それでも商業媒体で記事を書く程度の読み書き能力を持っています。この能⼒をつかさどる領域は脳の側頭葉の⼀部にあり、この部位が発達すると、その近傍にある顔認識にかかわる領域・紡錘状回が割を⾷うらしいのです。 こ
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