鼎の軽重を問う | プロフェッサー小島健輔の言いたい放題（小島ファッションマーケティング代表）冬バーゲンも後倒しを強行した三越伊勢丹だが、ＪＲ大阪三越伊勢丹や名古屋三越に加えて関東地区の郊外店舗も２日からのバーゲン開催に踏み切り、立川店など部門によって開始時期が異なるなど内部の統制も崩れる状況で、バーゲン時期後倒しに固執する上層部への批判が高まっている。新宿本店の１月売上前年比も２日から開催した都内他百貨店を紳士服で６～９ポイント、改装のしわ寄せが加わる婦人服では１５ポイント以上も下回ったようだ。業界紙の提灯記事で持ち上げてもらっても業界雀に囃してもらっても、顧客の下した審判は戦慄するほど厳しかった。 業界の大勢が後倒しの否定に決し、当の三越伊勢丹にとっても成果が乏しく失ったものが大きい以上、バーゲン時期後倒しに固執するメリットはもはやないはずで、組織として事態の収拾を急ぐ必要がある。と言うのは、バーゲン時期問題などに固執している状況ではないからだ。 ＪＲ大阪三越伊勢丹は開店二年目
