この記事を書いた弁護士西川 暢春(にしかわ のぶはる) 咲くやこの花法律事務所 代表弁護士 出身地:奈良県。出身大学:東京大学法学部。主な取扱い分野は、「問題社員対応、労務・労働事件(企業側)、クレーム対応、債権回収、契約書関連、その他企業法務全般」です。事務所全体で400社以上の企業との顧問契約があり、企業向け顧問弁護士サービスを提供。 ・弁護士のプロフィール紹介はこちら 企業における残業代の支払いに関して、不正受給が問題になることがあります。残業代の不正受給はカラ残業などとも呼ばれて、公務員についてはしばしばニュースでもとりあげられています。 このような不正受給は場合によっては詐欺罪等の刑法上の犯罪になりうるものです。しかし、一方で、企業が残業代の不正受給やカラ残業について厳しい処分をした結果、それが重すぎるとして訴訟で争われ、処分が無効と判断されて企業が敗訴している例もあります。 そ