7年前、手術後に体内に放置されたカテーテルのワイヤが心臓を貫通して患者の男性が死亡したことをめぐり、業務上過失致死の罪に問われた医師の男について、大阪地裁は15日、禁錮1年、執行猶予3年の有罪判決を言い渡しました。 2017年11月、大阪府寝屋川市の「寝屋川生野病院」で入院していた鈴木博さん(当時69)は血管から栄養をとるためにカテーテルを挿入する手術を受けました。 ところが、カテーテルを誘導するためのワイヤが体内に放置され、約3か月後、転院した大阪市内の病院でカテーテルを抜く手術を受けた際、放置されていたワイヤが心臓を貫通し、鈴木さんは死亡しました。 寝屋川生野病院でカテーテル手術を行った医師の鎌田振吉被告(76)は、手術でワイヤを取り除く注意義務を怠り放置したとして、業務上過失致死の疑いで2019年に書類送検され、2021年に在宅起訴されました。 これまでの裁判で、鎌田被告は、「ワイヤ