三十一日から男のまさりんです。 なんとか間に合いそうですね。今回の「第十四回 短編小説の集い」に参加します。 なんか、ちらっと参加作品を覗きましたが、皆さん忙しいようですね。今回は変化球で、「食客」がテーマです。 今回は頑張って、感想を書きます。 novelcluster.hatenablog.jp 『センチメンタル』――祖父が食客だったころ 農家であった祖父母の家には毎週のように遊びに行っていた。 母が家庭向きの女性でなく、ムリしていたのだと気づいたのは随分大人になってからだ。家事も子どもも嫌いな人で義務の一点で日々をこなしていた。そんな日々の息抜きで、通い詰めていた家の客間の中央に布団が敷かれていた。客間からは障子が閉められていて、外から容易に見えないようになっている。六畳の和室には主立った親戚連中が集められていた。 私は隣の仏間に座っていた。いまわのきわにある布団のなかの祖父を囲む人