大学病院などで診療に当たりながら給与が支払われない「無給医」の問題を議論するシンポジウムが東京で開かれ、当事者の医師も参加し、過酷な勤務の実態を語りました。 このシンポジウムは、勤務医でつくる労働組合「全国医師ユニオン」が開き、東京千代田区の会場には若手の医師などが集まりました。 「無給医」は、大学病院などで診療にあたっていても給与が支払われない若手医師のことで、文部科学省は先月、全国に2191人の無給医がいることを初めて認めました。 まず、過労死問題に取り組んでいる松丸正弁護士が「自己研さんの名の下に給料を支払わないでいると、勤務管理がされず長時間労働が横行する。厚生労働省が監督権限を発揮して解決すべきだ」と指摘しました。 また、大学病院で無給医として勤務していた30代の男性も登壇し、病院に泊まる当直勤務を月に14日行っていたなど過酷な勤務の実態を語り、「無給はおかしいと言うと上司からは