10月7日午後10時41分ごろ。東日本大震災以来10年ぶりとなる震度5強の地震が東京23区を襲った。地震の規模を示すマグニチュード(M)5・9と推定される。(あなたの町の危険度 特集はこちら) 震源の直上(震央)よりも、少し離れた地域で最大震度が観測され、震度分布は同心円状に広がってはいなかった。地震の揺れは、地盤の揺れやすさによって増幅されることがあるという。 首都直下型 拡大はこちら 政府が想定する「首都直下地震」で最悪の場合、約2万3000人が死亡、被害額は95兆3000億円としている(表)。今回の地震は「想定より、マグニチュードが一回り小さく、震源も深い首都直下型の一種だった。引き続き、地震に備えてもらいたい」(東北大学災害科学国際研究所の遠田晋次教授)。 5年前の2016年4月、熊本県で震度7の地震が2度発生。熊本城の天守閣の屋根瓦や石垣が大きく崩れ落ちた映像は記憶に新しい。今年