来春卒業予定の大学生の今年10月1日現在の就職内定率は64.3%(前年同期比1・2ポイント増)で、3年連続上昇したことが15日、文部科学、厚生労働両省の調査で分かった。高校生の内定率は45.6%(同4.6ポイント増)だった。景気回復を反映し改善傾向だが、文科省は、まだ15万7700人の大学生が内定を得られていないと推計。「08年のリーマン・ショック以前の水準にはまだ戻っていない」として、さらに支援に力を入れる。【福田隆、東海林智】 全国の国公私立大62校、4770人を抽出し、就職希望者(希望率77.9%)に占める内定者割合を調べた。 設置者別では国公立大67.8%(同0.2ポイント減)、私立大63.1%(同1.6ポイント増)。男女別では男子64.5%(同1.5ポイント増)、女子64.0%(同0.8ポイント増)で、前年と比べて男子の好調ぶりがうかがえた。系統別では文系63.0%(同0.6