【ワシントン白戸圭一】バイデン米副大統領は2日夜、日中韓3カ国歴訪の最初の訪問国である日本に到着した。出発直前の11月23日に中国が東シナ海上空に防空識別圏を設定したことで、米中関係が緊張する中での歴訪となった。副大統領は中国指導部に設定の意図をただし、自制を求める一方、日本とは足並みをそろえて中国による一方的な現状変更を認めない姿勢を打ち出したい考えだ。 【防空識別圏を地図で見る】 副大統領は3日に皇太子ご夫妻と面会後、安倍晋三首相との会談に臨む。中国の防空識別圏設定や北朝鮮の核問題について意見交換し、環太平洋パートナーシップ協定(TPP)の早期妥結に向けた協議を加速する方針を確認する。ホワイトハウスは出発に合わせ発表した声明で「米国と日本の同盟の強さを再確認する」と述べており、日中間の緊張が高まる中、米国による日本防衛の義務を再確認するとみられる。 米国務省は先月29日、米航空各社