呟きと囁き 2011年の東日本大震災と、原発事故のあと、ツイッターのタイムラインに流れてくる「呟き」は、それ以前とでは全く様相が異なっていた。 震災以前のツイッターは、お気楽な呟きをネットワークするソーシャルメディアだった。レストランで撮影した料理に、自慢気なコメントを付ける。 飼っている猫がどうした。 どこそこのラーメンが旨い。 こんな駄洒落を思いついた。 そして、 時々政治的な書き込み。 140字という制限のなかでは込み入ったことは書けない。当たり障りのない言葉を積み上げながら、ゆるいネットワークを作っていく。そのゆるさが、ユーザーに安心感を与えていた。140文字とは、ツイッターというソーシャルメディアを特徴付ける絶妙な文字制限でもあった。 お気軽で、あまり深刻な問題や複雑な問題については触れず、どうでもいいような、揮発性の強い情報が素早く交換される。それまで、字数制限のなかったブログ