『週刊プレイボーイ』本誌で「モーリー・ロバートソンの挑発的ニッポン革命計画」を連載中の国際ジャーナリスト、モーリー・ロバートソンが次期大統領ドナルド・トランプの権力にすり寄り、大衆の情念を権力の源泉とする“極右枢軸”が世界を覆う恐れについて語る。 * * * 2017年1月20日に就任する第45代アメリカ大統領は、どこまで権力を振り回すことになるのでしょうか。 12月6日、ドナルド・トランプ次期大統領は、アメリカに総額500億ドルの投資と5万人の雇用を創出するプランを手土産にニューヨークのトランプ・タワーを訪れたソフトバンクグループの孫正義(そん・まさよし)社長と会談。集まった記者団に「マサは素晴らしい人物だ」とご満悦で話し、同社関連の株価も一時、急騰しました。 また同じ日には、社長がトランプの経済政策を懸念する発言をしたボーイング社を批判。新たに開発が予定されている大統領専用機「エアフォ