普段ライヴを見ている時は、当たり前だけど大きな音が耳に入ってくるし、ダンスを目で追ったりしているので、頭の中は常に何かしらで忙しい。ある曲のある部分で心を動かされたとしても、次の瞬間にはまた別の何かがやってきて、さっき感じたことは、整理がつく前にどこかへ流れていってしまうことがある。 だから、その流れを一瞬でスパッと切り取った、旋律が流れない、人間が動き出すことのないもの――つまり「写真」――を、ひとり冷静に眺めていると、あらためて自分が何に感動するのか、その源泉みたいなものが見えてくる。 といってもそれは新しい発見でもなんでもなく、いま一度確認できたということなのだが、とにかく、自分はアップアップガールズ(仮)の青春している姿に胸を打たれているのだ。なんというか、眩し過ぎる。彼女たちがエネルギーを放射しているその瞬間は、見ていて泣けてくる。もっと言うと、自分にはこういう瞬間が訪れることは