「オルエットの方へ」があまりに面白かったので、翌日、引き続きユーロスペースの「ジャック・ロジエのヴァカンス」特集上映に赴き、「アデュー・フィリピーヌ」(Adieu Philippine / 1960-62 / 仏・伊)を鑑賞。ロジエの長編処女作とのこと。 兵役を間近に控えたミシェルは、勤め先のテレビ局(しかし彼は下っ端)でリリアーヌとジュリエットという仲良し二人組の女の子をナンパ。二人はどちらもミシェルに惹かれて、互いに楽しみながらデートの回数を競い合う。そんな折、仕事でヘマをしたミシェルはとっとと局を辞してコルシカ島へのヴァカンスへ。そこへリリアーヌとジュリエットも彼を追って現れるが、仲良しだった二人の関係はミシェルをめぐって微妙に変化し……。 三角関係の微妙なバランス、そして夏の海辺でのヴァカンス+若さがもたらすキラキラ感があふれた作品。あえて月並みな言葉で表現すると“甘酸っぱい青春映