中国陝西(Shanxi)省西安(Xian)の兵馬俑(2007年11月25日撮影)。(c)AFP/ERIC FEFERBERG 【5月29日 AFP】12日に中国で発生した四川大地震では、寺院建築から古代の陶器、秦の始皇帝陵の兵馬俑(へいばよう)まで、貴重な文化遺産も多数被害を受けた。 国営新華社(Xinhua)通信が28日に報じたところによると、マグニチュード8.0の同地震により被害が最悪だった四川(Sichuan)省だけで1645の文化財が損害を受けた。うち148は重要文化財級だという。 なかでも最大の被害を受けたのが、人気観光スポットの1つ、1500年前に建立された二王廟(Erwang Temple)だ。二王廟は、ユネスコ(UNESCO)の世界文化遺産に指定された都江堰(Dujiangyan、とこうえん)水利施設に近く、この治水工事の功績者親子がまつられている。なお、都江堰の被害は比較