「鬱は治ることはないんだ。ずっと付き合って生きていくしかない」…本当である。鬱は完治しない。寛解があるだけで、自分でコントロールして抑えたつもりになっても、ある時ふっと、死の匂いがする。前触れはない。脳の回路がシャットダウンされて、暗転…。パソコンで立ち上げたアプリケーションが急に「落ちる」ときに似ている。 これではいけないと思い、心療内科に行っている。僕は投薬はされていない。知り合いの話を聞いたりして、原因になるものをはっきりさせないことには、薬の量の増減になるだけで、物事の根本の解決はできないと思ったからである。その代わり月に何回か、心理士のもとへカウンセリングに行き、自分の頭の中を整理する時間を作っている。 ちなみに、全く本筋と関係ない話ではあるが、「鬱」という症状は本来中年の、特に男性に現れやすい脳のホルモン異常のことで、活発に仕事をしていて趣味もあり、充実した生活を送っているよう