デートの待ち合わせをすっぽかされて、携帯にかけても留守電。 すっぽかしたことが後ろめたくで電話に出ないのかと思っていた。 翌々日、もう怒ってないよ、と言いたくて家まで行ってみたら、電気が消えていて誰もいなかった。 家出なのか、事故に遭ったのか、最悪の結末が頭を過ぎる。 いっそのこと、新しい女が出来て幸せに暮らしているなら、それでもいいから早く知らせてくれ、と思った。 夜も眠れない2週間を経て、やっと連絡があった。 罪状は、詐欺。先輩から紹介されたバイトが詐欺の一部だったらしい。彼は末端の末端で、自分が詐欺に荷担してることもよく分かっていなかった。 彼はすごく純粋な人で、騙されやすい性格だ。 その先輩にも、以前、騙されて20万円を貸してしまったことがある。 加害者はその先輩のほうで、被害者は彼のほうなのに、なぜ罪までかぶらなくちゃいけないの?と思うと、理不尽さに涙が止まらない。 彼とは、来年