・他人を好きになることは他人を嫌いになることと表裏一体の関係にあるのです。人を好きになれ、しかしけっして人を嫌うなというのは、食べてもいいがけっして排泄してはならないというように、土台無理な話。 ・自分は他人を盛んに嫌っているのにかかわらず、他人から嫌われることは絶対に許せないという不平等な姿勢。 ・この国では「どんなに傷ついたかわからないのか!」という叫び声にみんな平伏してしまうという構図が見られますが、それはおかしい。すべての人が「他人の痛みがわからない人」を悪魔のように責めたて、そうワメキ散らす人のより一層の暴力を指摘しようとしないのです。 ・「かわいそう」な少年ですが、「かわいそう」なのは、自殺するほど悩んだからではなく、こういう仕方でしか自分を表現できなかったその狭量さ・脆さです。 ・「ほのかな愛」があるなら「ほのかな憎しみ」もあっていいでしょう。お互いに相手を「ほのかに」嫌い続