香港戦。特に前半がひどかった。 選手たちは自分たちがピッチにどんな絵を描いているのが分かっているのだろうか。特に中盤から前の選手4人。今日、始まった話ではないが、ポジション移動しすぎなのだ。 そこに留まると言うことを知らないかのように、常に動いている。常に移動している。4人がグルグル入り乱れながら、中央付近をローテーションしている。「流動的サッカー」と言えば聞こえが良い。「走るサッカー」と言えば聞こえが良い。「ムービングフットボール」と言えば、さらに恰好いい。しかし、サッカーの本質から大きく逸脱している。 外が使えないので、ボールが収まらない。「陣」が取れないのだ。常に動いているのでメリハリがない。静から動への変化がない。一本調子とはこのことだ。そしてその中に、シュートのイメージが何もない。ゴールを奪うという最大の目的が忘れ去られている。ゴールを逆算して考える思考回路がまるで働いていない。