急いては事を仕損じると承知でも、私たちはしばしば、仕事を早く片付けることを目的化してしまう。これは、脳の「作業記憶」と呼ばれるプロセスをリセットしたいと強く望んでいるからであるという。早まった行動(pre-crastination)に関する興味深い実験結果をお届けする。 「ためらう者は敗れる」という、よく知られた格言がある。この言葉が興味深いのは、起源が謎であることに加え、生産性に対して使うと非常に悪しき助言になってしまうということだ。最近の研究によれば、仕事を急いで終えようとすると、実際には生産性が低下するという。この現象は、プリクラスティネーションと呼ばれる(pre-crastination:早まった行動、急ぎすぎること。物事をぐずぐずと先延ばしにしてしまうprocrastinationの反対を表す造語)。タスクを終えることだけを目的とするあまり、かえって困難な道筋をたどってしまうとい
![「仕事を早く片付ける」ことのデメリットとは | ビジネススキル|DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/7713079a2a881f9e737aa4d5f78a0605c699b261/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fdhbr2.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2F0%2Fa%2F-%2Fimg_0a3562e1f1ecd0aa27019a9e33edf38358892.jpg)