多くの人が犠牲になっているロシアのウクライナ侵攻。そこで偵察用に使われているドローンが、日本製のエンジンで動いている……。ウクライナと日本を行き来しながら「真相」を探った。追い求めた末、幸運にもできたウクライナ軍とのつながりから入手した解体動画。ロシア軍のドローンから現れたのが、日本製の模型飛行機用エンジンであることを、製造した会社の社長が認めた。 さらに取材を進めると、予想もしない事実が見えてきた。 テレビ朝日社会部 松本健吾 ◆軍関係者から飛び出した驚きの発言 「ウクライナ軍のドローンもSAITOのエンジンを使っているよ」 2022年7月、ロシア軍のドローンを解体した動画を送ってくれたウクライナ軍関係者とZoomで話していると、突然告げられた。 「SAITO」とは、千葉県市川市にある模型飛行機用エンジンメーカー。社員20人ほどの小さな町工場で、小型かつ高性能、ガソリン駆動のそのエンジン