【ポイント】 冷凍・加熱以外でアニサキスを殺虫する方法として、パルスパワーを用いた新たな方法を開発しました。 瞬間的に大電流を流すことにより刺身の品質を保ったままアニサキスの殺虫を可能にする条件を明らかにしました。 アニサキス殺虫装置のプロトタイプ機を完成させ、この装置で処理した生食用刺身のサンプル出荷を今秋に予定しております。 【概要説明】 アニサキス食中毒は、生きたアニサキスを刺身などで食べた際に、アニサキスがヒトの胃に刺入することによって引き起こされる食中毒です。水産業界では、アニサキス食中毒を防ぐことが長年の課題となっています。 現在、加熱せずにアニサキスを殺虫する方法は冷凍に限られています。マイナス20℃で24時間以上冷凍することによりアニサキスは死滅しますが、魚身のドリップ流出、退色、食感の軟化などの品質劣化を引き起こし、また、販売する際は「解凍」表示が必要になることから、商品