大河原:日本でのサービス開始にあたって、最もこだわったことはなんでしょうか。 シラー:日本でiTMSを開始するために、我々は高いゴールを設定しました。アップルにとって、日本は大変重要な市場ですし、音楽という点でも世界的に見逃せない市場になっています。多くの機能やサービスを揃え、多くのコンテンツを提供し、さらに価格もアグレッシブなもので提供できるようにしました。このすべての要素にこだわったといえます。 大河原:米国では2003年4月からサービスが開始されたにも関わらず、日本のサービス開始は、2年以上も遅れました。その理由はなんでしょうか。 シラー:一番時間がかかったのは、音楽会社との調整でした。これにはかなり労力を費やしました。日本の音楽業界と米国の音楽業界とは、音楽配信に関する認識が大きく異なったことも背景にはありました。 日本でサービスを開始するにあたり、多くの楽曲を用意しなくてはならな