企画書は考えていることを伝わりやすくまとめるための紙にすぎないから、コンセプトとストーリーがしっかり構造化できていさえすれば用紙のサイズなんてどうでもいいという考え方ある。わたしも最終的には、この立場をとるが、これまでのプランニングを振り返ってみると、議論のプロセスにおいて使い分けているのもまた事実だ。 10月5日付 日経産業新聞の連載コラム「トヨタ式~増殖する新企業集団」によると、トヨタグループは、たとえば経営不振などから資本提携となった企業に数人の社員を送り込み、あたかもパラサイトのようにじわじわと(けっして米国のM&Aにみられるように急激にではなく)、体質を変えていく、という。 そのなかの一例として、トヨタ(グループ)の、「A3サイズ社内書類」が、資本提携したトーメンにパラサイト型増殖したことが触れられている。わずか1年あまりで、トーメンの社内書類は、A4→A3に変化したらしい。A3