(CNN) 母親を2007年の殺人事件で失ったジョーダン・ニーリーさんは、米ニューヨーク市のタイムズスクエアや地下鉄構内でマイケル・ジャクソンの物まねをして生計を立てていた。 しかし友人や親類によると、ここ数年は生活が苦しくなった様子で路上で生活するようになり、母親を失った心の傷に苦しんでいた。 ニューヨークの地下鉄の車内で今月1日、自分は空腹で喉(のど)がかわき、何もないことに疲れたと叫び声を上げたニーリーさんは、別の乗客に押さえられて首を絞めつけられ、搬送先の病院で死亡した。 30歳の男性が首を絞めつけられ、両腕を別の乗客に押さえられた様子は動画に記録されていた。マンハッタン地区検察は、この男性の死亡について捜査に乗り出した。 ニューヨーク市検視局は、ニーリーさんは首を圧迫されたことが原因で死亡したと断定し、殺人だったとの見方を示した。ただ、故意があったかどうかについては判断していない