企画展「美麗なるほとけ—館蔵仏教絵画名品展—」が、東京・南青山の根津美術館にて、2024年7月27日(土)から8月25日(日)まで開催される。 根津美術館、仏画コレクションの粋国宝 《那智瀧図》 日本・鎌倉時代 13-14世紀 根津美術館蔵根津美術館は、日本美術の名品である国宝《那智瀧図》をはじめ、仏教美術作品を数多く収蔵している。これは、同館のコレクションの礎を築いた初代根津嘉一郎が、日本で無神論的な考え方が広まっていることを憂いて、晩年に無宗派寺院の建立を目指したことなどを背景に、仏像、仏画、仏具などを積極的に蒐集したためだ。 重要文化財 《愛染明王像》 日本・鎌倉時代 13世紀 根津美術館蔵900件以上にのぼる根津美術館所蔵の仏教美術作品のうち、約200件を占めるのが絵画作品だ。平安時代から江戸時代までにわたるこれらの絵画作品は、そのジャンルも、密教系や釈迦・浄土信仰系から、禅宗系、