参議院と同じく、衆議院の総選挙でも小選挙区制と比例代表制の2つの制度が同時に採用されています。ちなみに、小選挙区制で当選するのは289名。比例代表制で当選するのは176名となっています。(※2019年8月時点)しかし、参議院通常選挙と違い、衆議院総選挙では「小選挙区制と比例代表制がシンクロしている」という点に注意したいところです。これが「並立制」という言葉がつくゆえんです。 つまり、1つは「小選挙区制と比例代表制、どちらにも立候補できる(重複立候補)であり、もう1つは、「小選挙区の結果が比例代表での当選者決定にも影響を与える(惜敗率ルール)」というものです。そのため、比例代表での当選者が最後まで決まるのはかなり遅くなります。接戦になればなるほど。あきらめて寝て、いきなり当選だとたたき起こされた、という話も聞いたことがあります。 では、その内容を詳しく説明していきましょう。……と、その前に、