「今日もまたお金のかかる話をしに参りました」――。 6日、表参道・スパイラルホール。話しはじめたのは、動画サイト「ニコニコ動画」を運営するドワンゴ取締役・夏野剛氏だ。夏野氏が発表したのは「ネットとライブの融合」という新事業。そのメインはライブとミュージカル、つまり「舞台」だ。 たしかにいまメディアはライブストリーミング(生放送)、ナマの時代だ。Ustreamではクラブイベントの生放送番組「Dommune」が大成功し、最近のニコニコ動画で人気を集めているのはライブ配信サービス「ニコニコ生放送」だ。 しかし、ドワンゴは赤字つづきのニコニコ動画を3月にようやく黒字化したばかり。「よせばいいのに……」という声もツイッターでちらほら見かける中、いったい今度は何をはじようというのか。そしその勝算はどこにあるのだろう。 そんな疑いを受けるように「明らかに儲かりそうにないですが」と夏野氏は自嘲的に話しはじ