【ウェブ立志篇】米ミューズ・アソシエイツ社長 梅田望夫 アンドロイド訴訟の背景 米アップルのアイフォーン(iPhone)の登場は、世界中の携帯端末をめぐる風景を一変させた。累計出荷台数はすでに7千万台を超えた。しばらくアイフォーンの独走が続いていたが、今はアンドロイドという名のOS(基本ソフト)を搭載した携帯端末が対抗馬として急浮上し、それらを総称したスマートフォンという呼び名も定着しつつある。 「エクスペリア」のソニー・エリクソンをはじめ、東芝、シャープ、米モトローラ、韓国のサムスン電子、中国の華為(ファーウエイ)技術といったメーカーが、巨大化するアンドロイド携帯の世界市場でしのぎを削る。そしてその周辺には、半導体からアプリケーションまで、莫大(ばくだい)な新事業機会が生まれようとしている。 一気に市場が立ちあがってきた理由は、アンドロイドの特異性ゆえだ。開発元である米グーグルが、アンド