財務省が20日発表した1月の貿易収支は、1兆4750億円の赤字となった。月ベースの赤字幅が初めて1兆円を超え、過去最大を記録した。 輸出は半導体等電子部品、鉱物性燃料や鉄鋼が大きく減少し、前年同月比マイナス9.3%の4兆510億円で4カ月連続のマイナス。一方、輸入は液化天然ガス、原粗油や石炭が増加し、同9.8%増の5兆9852億円になった。輸入の前年同月比プラスは25カ月連続となっている。 【関連記事】 「一本足」鮮明 貿易立国限界、海外投資加速へ 昨年の経常黒字、15年ぶりの10兆円割れ 財務省「覆面介入」、過去最高8兆円だった 貿易赤字 岐路に立つ輸出立国 経常収支がカギ 31年ぶり貿易赤字国に転落 体質定着の恐れも 英語学習で「知的フェアトレード」