貧乏神と呼ばれる神様がいるが、あの方のモチベーションは、いったい、何なのだろうか。 あの方のすることはひとつしかない。人を貧乏にする、というものだ。 狙った相手から金を巻き上げるわけではなく、ただただ貧乏にするだけである。 貧乏神を想像してみてください、と言ったら、たいていの人が、いかにもみすぼらしい、痩せた貧相な姿を想像するのではないか。 してみると、貧乏神本人も貧乏であるらしい。 “巻き添え”ということであろうか。 いじけているというか、ねじくれているというか、実に困った方である。 日本の神様(といっても、外国伝来の神様も多いようだけど)には、祟りをなす神様が多い。 暴風雨、日照り、干ばつ、それらの結果としての凶作、疫病、地震といった災いをもたらす。 神社は、御利益を願う場であるとともに、祟りをなさぬように願う場でもある。 しかし、貧乏神の場合はどうなのだろうか。 貧乏神を祀っている神