ホンダは12日、平成22年度の新卒採用計画を大幅に縮小し、前年比4割減の890人とすると発表した。新卒採用が1000人を下回るのは4年ぶりになる。 新興市場の需要の高まりから、ここ数年は採用を増やしてきたが、世界的な自動車販売不振による業績悪化を受けて、採用抑制に転換する。内訳は、大卒技術系が540人(21年度は850人)、同事務系が80人(同120人)、高卒・短大卒が270人(同520人)。 一方、来年3月末までに国内従業員1万2000人削減を打ち出している日産自動車も22年度の新卒採用を前年の590人から、数十人にまで絞り込む方針だ。同社が経営危機に陥っていた2000年春でも157人を採用しており、その後も300~800人を採用してきた。 また、トヨタ自動車は21年度に中途採用を含め3629人を採用するが、22年度については「減らす方向」(幹部)で調整しており、5年ぶりに3000人を割