当時の報道によれば、宮城県のコストコの面接には約1000人の応募者が集まったという、うち約400人が採用されたと報じられたが、人手不足に嘆く周辺企業、店舗からすれば羨ましい限りだろう。もっとも、採用者全員を1200円以上の時給で雇えばいいだけなのだが、それができない。 岸田文雄首相は最低賃金の「全国平均1000円」(全国加重平均)を目指すと表明した。それに向けて中央最低賃金審議会で議論が始まったが物価高騰による賃金アップには労使の協力が不可欠だ。それにしても1000円、私見だが、標榜する「グローバルスタンダード」にはほど遠い金額のように思う。ちなみにこの国で最低賃金時間額(厚生労働省)が1000円を超えているのは東京(1072円)、神奈川(1071円)、大阪(1023円)しかない。 冒頭の経営者は群馬における「次のグローバルスタンダード」にも危機感を募らせる。 「北関東で初めてイケアができ