政府は9日午前の閣議で、北朝鮮に対する全面禁輸など日本独自の制裁措置を1年間延長することを決めた。2006年に発動された制裁の延長は通算6回目で、鳩山政権では初めて。北朝鮮が拉致問題で具体的な行動を取らず、昨年にはミサイル発射や核実験を強行したことなどを理由に、「圧力」を継続すべきだと判断した。 平野博文官房長官はこの後の記者会見で、政府の考え方を文書で発表し、拉致問題の一日も早い解決を要求した。制裁措置については「一定の成果が上がっている」と強調、今後、第三国経由の禁輸を徹底するためのチェック態勢強化を検討する考えを明らかにした。 延長する制裁措置は、北朝鮮との間の全面的な輸出入禁止と、貨客船「万景峰」号を含むすべての北朝鮮船舶の入港禁止。今月13日に期限が切れることになっていた。 【関連ニュース】 ・ 【特集】無人機プレデター&リーパー〜忍び寄る死神〜 ・ 【特集】緊迫!朝