よりよいユーザー体験を提供するためにはどうすればいいのか――。11月、福岡で開催された「UX Japan Forum」に、リクルートテクノロジーズで人材サービスのUXデザインを担当する坂田一倫氏が登壇。もちろん、ユーザーの声を聞くことは大切です。しかし、本質的なニーズを見つけるためは、ユーザーの「声にならない声」、“サイレント”ニーズを見つけることが必要だと坂田氏は説きます。世界的デザイン企業、IDEOのオンラインスクールに参加した経験も交えながら、学びあるトークを展開しました。 「サイレント・マイノリティ」とは 坂田一倫氏(以下、坂田):よろしくお願いします。坂田と申します。 僕は普段リクルートテクノロジーズという会社でUXデザイナーとして働いているんですが、一言で「リクルート」といっても結構な数のサービスがあります。ゼクシィ、タウンワーク、リクナビといったライフイベントや日常生活に関係