東日本大震災が発生した直後、被災地に駆け付けた陸上自衛隊の人たちは、電気もガスも何もない現場で何を食べて活動していたのですか? 何日間も野外で行動する陸上自衛隊では、日ごろから隊員たちが「缶飯」や「パック飯」と呼んでいる非常用食料を全国の駐屯地に備蓄しています。 正式名称は、缶飯が「戦闘糧食?型」で、パック飯は「戦闘糧食?型」です。東日本大震災では、東北や関東の部隊は発生から1〜2時間で出動しましたが、部隊では出発までに、缶飯やパック飯を大きな鍋でボイルし、隊員たちは6食分程度の糧食をリュックに押し込んで、輸送トラックなどに乗り込みました。沸騰した湯の中で20分程度ボイルすると、「ご飯にねばりが出て、冷めても1週間程度は食べられる」と言います。 ご飯の種類は「白飯」「山菜飯」「ドライカレー」「五目飯」などで、おかずも「サバみそ煮」「やきとり」「肉じゃが」「牛肉しぐれ煮」……と、こちらは20